リフォームとは、「今回はお風呂だけ交換しよう…」等キッチン、トイレ等の部分の交換工事の事を言います。
例えば、キッチンの交換工事だけの場合はその部分しか工事をしないので、
部屋の床下を流れている全体の給排水管等は古いまま残されます。
右は築25年以上のマンションの水道管です。
築25年前のマンションでキッチンリフォームだけすると、キッチンは新しくなっても水道管はそのままです。
リフォームしても、この管の中を通った水を毎日飲む事になります。

リノベーションとは、右のようにマンションの中のものをすべて壊して新しくする事です。
間取りも自由に変更が可能です。
給排水管も部屋の中はすべて新しくなるので、
きれいな水道管を通った水を毎日飲めます。
(以前は、倉庫を住宅に替える…等
用途を変更する事をリノベーションと言っていたのですが、
最近では上記のようなニュアンスに変わりつつあります。)

多くのマンションの場合、共用部分はマンションの管理会社が大規模修繕を行ったり、なんらかの保険に入っている所が多いのです。
ところが、マンションの専有部分は所有者の責任となる所が多いのです。
キッチン、お風呂等は毎日使うので、排水管も詰まりやすくなります。
キッチンやお風呂だけリフォームしても、内部の水道管は錆びていて、
排水管は詰まりやすかったら、せっかくのリフォームがだいなしです。

実はリノベーションとは大きな間取り変更やデザインの他に、給排水管のすべてを新築のときのようにすることで、
10年・20年経っても安心、安全に暮らせる事が可能になるのです。